『砂の女』をグルグルと読む

 今、スターバックスにいる。壁際の隅の席。何となくブログでも書こうという気持ちになったので書こうと思う。

 

 今日は何となく動きたくない日であった。睡眠不足がきっとそうさせているのだが、最近はあまり早く眠ることが叶わない。今日は久々の休みで、本当は遠出して画材を買いに行きたかったのだが、近くの品揃えの悪い店で我慢することにした。

 

 昨日は遂にミニストップの常連客になることができた。Tシャツのデザインについて会話したのだ。以前から“こんにちは”と声を掛けられていたのだが、偶然かと思い何もいうことは出来なかったのだが、やはり顔を覚えられていたらしい。コンビニへ行く度に、消費する自分とある意味生産する店員というものの対比に対して罪悪感を感じていたのだが、常連客として認識されると、なんだか妙にほっとした気持ちになれた。

 

 漠然とした気持ちでスターバックスの席に座り、安部公房の『砂の女』を読んだ。読了。これまた何とも漠然とした感想しか出てこないのだが、非常に面白く、もう一度読みたいと感じている。又、砂の描写には恐れに近い美しさを感じた。

 

 私は少しの本を何度も読むタイプの人間である。村上春樹の『かえるくん、東京を救う』、吉本ばななの『白河夜船』など、何度も何度も読んでいる。そのたびに、わかることがふえたりへったりして、でも、じつのところわからないことのほうが多かったりもする。絵や映画はわかりやすいなあなど思いながら何度も何度もグルグルと読む。砂の女もきっとそのうちの一つになるだろう。